まずはレイアウト ②ジャンプ率と反復
レイアウトの構成要素の「ジャンプ率」と「反復」についても重要です。
コントラストの一種である「ジャンプ率」も、プレゼンテーション・デザインの重要な要素となります。
「ジャンプ率」とは、大きさの差を表し、例えば図や文字を対比させる場合に、大きさに差をつけることで、読み手の注目度を変える役割があります。
特に文字の場合は「タイトル」「見出し」「本文」といったような文字要素の役割に応じて、通常は大きさを変えます。
ジャンプ率が高いほど、活気や躍動感が出る一方、ジャンプ率の低い場合は、落ち着きや誠実さ、知的な印象が生まれます。
ジャンプ率に基準はありませんが、プレゼン資料のジャンプ率1.5~2.5倍という考え方が示されいている書籍もあります。
説明型のプレゼンでは、例えば本文の中の注目すべきキーワードや数値を取り出し、2.5倍程度のフォントサイズを用いるのが良いかもしれません。
文字において言えば、「太さ」のジャンプ率の一種かもしれません。
フォントの一部を構成しているものでもありますが、文字の太さの差がジャンプ率を生み出し、読み手の目線をそこに集中させます。
2.論理的構成を与える「反復」
レイアウトにおいて、「反復」は統一感を生み出すための手法です。
同一のデザイン・ルールで文字や図表、写真などを配置していくことで、プレゼンテーション内容に論理的構成を与えます。
余白やジャンプ率を使いながら、反復にコントラストを与えることが重要です。
また、反復は1枚の紙面の中だけで用いられるルールではなく、複数枚のプレゼンテーション・ペーパーにおいても同様に利用すべきです。
反復のルールにおいては「配置」「大きさ・ジャンプ率」「余白」などを予め決めておくことが望ましいと言えます。
反復のルールの中でも、「対比」を用いて変化を加えることも読み手を飽きさせないポイントです。
同じ反復に、表と写真、種類の異なるフォント、色などで変化を与えることで、読み手の視線をコンテンツの1つに集中させることもできます。
反復+コントラスト事例